銚子市

銚子市の歴史

銚子市はかつて銚子口と呼ばれていた時代がありますが、これは生薬を煎じるために活用されていた土瓶ややかんの一種の銚子に由来しています。
航空写真を見るとわかりやすいのですが、銚子港付近は入り口で利根川が内陸側に行くほど広い空間になっている地形が銚子によく似ていたことから、銚子口と呼ばれていました。
かつては銚子町という地名でしたが、1933年に市制が施工されて銚子市になりました。

銚子市は全国各地でも知名度が高い漁港の街として知られていますが、かつての銚子漁港は日本でも海難所の一つとされていた場所です。
利根川加工付近には千人塚と呼ばれる供養塔が存在していますが、江戸時代に発生した突風により千人以上もの人が亡くなったことを悼み築かれたという説や、海難事故が何度も発生して犠牲者が増え続けた結果千人塚と呼ばれるようになったという説もあります。
いずれにしてもこの近辺は海難事故が多かったのは事実で、現在よりも川幅が狭くて潮の流れが急で一年を通して強風が吹く場所だったそうです。
あまりにも海難事故が多いことから、利根川河口を広げて水深を深くした安全性の高い漁港を造って欲しいとの要望を受けて試行錯誤をしながらようやく銚子港の修築が行われて安全な港へと変わった歴史があります。

銚子市のキャラクター

銚子市の公式マスコットとして活躍しているのは「ちょーぴー」です。
灯台キャベツが特産品になっている銚子市にちなみ、ちょーぴーはキャベツ畑で発見されたというエピソードがあります。
誕生日が8月2日のキャベツの日、体重はキャベツ70個分と、キャベツにちなんだプロフィールが多いキャラクターです。

銚子市のご当地グルメ

銚子市を代表する菓子として定番になっているのがぬれ煎餅です。
米の生産量が多く、醤油の名産地としても知られていることから、以前からせんべいを作る店がたくさんありました。
その中で規格外品のおまけとして広まるようになり、その後商品化されて銚子市を代表するお土産の定番品としても親しまれるようになりました。

ぬれ煎餅は経営危機に陥っていた銚子電鉄を救ったというエピソードは有名な話です。
電車の修理代を稼ぐという目的でぬれ煎餅を購入してもらうようにインターネット上で呼びかけたところ、注文が殺到して全国的に高い知名度を誇る名物になりました。
現在ではぬれ煎餅を購入するために銚子電鉄を訪れる人も増えたことで経営危機を脱しました。

銚子市出身の芸能人

漫才師の重鎮とされる内海桂子さんは東京の浅草育ちですが、生まれは銚子市です。
両親が駆け落ちした先が銚子市で、この地で生まれたとされています。
母親の実家がある浅草に戻りましたが、関東大震災で被災したり9歳という若狭で蕎麦屋さんに子守奉公に出されるなど苦労を重ねていた人物として知られています。